ピアノと電子ピアノ
ピアノと一口に言ってもいろいろな種類があります。ここでは、
・生のピアノ(グランドピアノ・アップライト)
・電子ピアノ(電子ピアノ・キーボード)
それぞれの特徴、メリット・デメリットをお伝えしたいと思います。
ピアノ
グランドピアノ
演奏会や学校の音楽室、体育館などにありますね。ピアノの中では一番大きな楽器です。グランドピアノと一口に言ってもメーカーや大きさがたくさんあります。コンサートなどでよく耳にするのはアメリカニューヨーク生まれのスタインウェイ(別名:神々の楽器)でしょう。
他にもショパンが愛用していたフランスのプレイレル、ピアノのストラディバリウスと言われるベルリンのベヒシュタインなどがありますが、身近によく目にするのはヤマハのグランドピアノです。価格帯も広く、値段の割には高品質で世界ナンバー1の生産数を誇っています。
♫グランドピアノのメリット♫
①弾いている時の気分が違う(迫力、ダイナミック感を味わえる)
②音の強弱をつけやすい
③音に幅を出すことができ、なめらかでよく伸びる
④連打(同じ音を続けて引くこと)・トリル(違う音をかわるがわる速く弾くこと)を素早く弾くことができる(アップライトでは1秒間に7回程度、グランドピアノでは14回以上の連打の性能がある)
♫グランドピアノのデメリット♫
①価格が高い(100万円~)
②大きいので置ける部屋に限りがある
③迫力のある音が出せるので防音のある部屋に置かなければいけない
④重量があるので床を補強する必要がある
⑤マンションなどの集合住宅では音漏れのため、置いてはいけないところが多い
⑥1年に1回調律をしなければいけない(費用:約1万5千円前後)
⑦搬入費用がかかる
アップライトピアノ
一般家庭の練習用や学校の教室など、設置するスペースが取れない場合に使用されている箱形のコンパクトなピアノです。こちらもメーカーはたくさんありますが、やはりヤマハが主流となっています。
特徴としてはグランドピアノでは横に張っている弦を垂直に張っていることです。弦も短く、響かせる空間も少ないため、音の伸びや質感グランドピアノに比べて劣ります。また、打鍵の反動や音を出すグランドピアノに比べてハンマーを前後に動かさなくてはいけないので、音を出す反応がだんだん悪くなってきたり、ハンマーの戻りが遅いことで連打の性能が悪いです。
♫アップライトのメリット♫
①比較的小スペースに設置可能
②コンパクトだが、生のピアノである
③グランドピアノに比べて価格が安い
④マフラーペダル(ペダルの真ん中についているもの)を踏むことによって音量が大幅に小さくなる
♫アップライトピアノのデメリット♫
①音が響かない
②グランドピアノよりは安いが、それでも高価なものである
③最低限の防音は必要。
④1年に1回のメンテナンスが必要(費用:1万2千円前後)
⑤搬入費用が掛かる
電子ピアノ
電子ピアノ
電子ピアノは弦がありません。鍵盤をたたくと、その音のスイッチが入り、何種類かのピアノの音を録音してデジタル化した音がスピーカーから出てきます。
メーカー、価格帯様々です。安いものなら5万円~(人気はCasio)、良いものになると25万円以上(人気はヤマハ・カワイ・ローランド)です。ちなみに25万円ぐらいだとアップライトの中古が購入できる価格です。
♫電子ピアノのメリット♫
①場所を取らない
②搬入も簡単
③調律をしなくてもよい
④ヘッドフォンがあるのでいつでも遠慮なく練習できる
⑤ピアノに比べて価格が安い
⑥場所を取らない上に圧迫感を感じない
♫電子ピアノのデメリット♫
①音の強弱はつけられても音色は変えられない
②いくら練習をしてもレッスンでピアノを弾くと思ったように音が出せない。
③ピアノといっても電化製品なので、10年前後で壊れることが多い。
キーボード
サイズがとても小さく電子ピアノと同じでコンセントをつないで使用したり、乾電池で使用したりします。鍵盤はとても薄くさわれば音が出るという感覚です。鍵盤の数もピアノより少ないものがほとんどです。
中にはタッチレスポンスという機能がついているものもありますが、これは打鍵したときの細かなタッチの加減(力強さ、速さ、時間など)を瞬時に読み取りその弾き方に合った音を出します。
♫キーボードのメリット♫
①場所を取らない
②搬入も簡単
③調律をしなくてもよい
④ヘッドフォンがあるのでいつでも遠慮なく練習できる
⑤ピアノ、電子ピアノに比べて価格が安い(安いものだと1万円弱である)
⑥場所を取らない上に圧迫感を感じない
⑦簡単に持ち運びでき、収納もできる
⑧少し高価なものだとアンプにつないで発表会などに活用できる
⑥録音機能があるものもある
♫キーボードのデメリット♫
①音の強弱はつけられても音色は変えられない
②いくら練習をしてもレッスンでピアノを弾くと思ったように音が出せない
③ピアノといっても電化製品なので、10年前後で壊れることが多い
④一つ一つの鍵盤の幅が狭いものもある
⑤おもちゃみたい
最後に・・・
ピアノをはじめられるにあたってどんなものを準備されるかは、本当に迷われるところだと思います。高価なかいものですので・・・。
どういう目的でピアノを習われるかによっても違いますよね。いずれはクラシックの名曲を弾けるようになりたい、音楽のほうへ進みたい、という方でしたらやはりピアノのご購入をお勧めします。
まずは趣味から・・・と思われていらっしゃるのでしたら、最初は電子ピアノ、もしくはキーボードで様子を見るというのもありかと思います。
生のピアノから得られるものは大きい
ただ、生のピアノの魅力はその「響き」です。
「響き」とは音が伝わり広がることです。
実は、小さいころから倍音の響きのあるピアノの音を聴くことで聴覚が良くなるといわれており、またそれを聴くことによって耳を作っていくのです。
ですから私の教室ではできるだけピアノの購入をお勧めしています。中古でも信頼できる方にしっかり選んでいただいて、きちんとメンテナンスをしてあげれば素敵な音色を奏でてくれます。
実際ほとんどの生徒さんが、途中で物足りなくなってピアノに買い替えていらっしゃいます。その場合は私はアップライトの中古をお勧めしています。価格的にもそれほどかかりませんし、ランクによっては電子ピアノより安い場合もありますので。
私の教室では、母の代から30年以上お付き合いのあるとても信頼できる調律師の方に、実家のピアノから生徒さんのピアノまで全てお任せしてきました。実家のピアノは購入してもう35年ほどになりますが、その方が浜松まで出向いてくださって調達していただいたもので、今でも美しい音色を聴くことができます。
生徒さんのピアノも、低価格でも良いものを探していただいて、皆さんとても喜んでくださっています。
いずれにしても通われていらっしゃる先生にご相談されるのが一番です。そのお教室の方針もあると思いますので。ピアノを購入する際は、それぞれの違いを考慮したうえで、しっかりご検討ください。
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