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ピアノの練習 幼児編

   

 

教室にいらっしゃったばかりのお母様から、いつも質問されることがあります。

「これから家庭でどのように練習させたらいいですか?」

きっとこのようなお悩みをお持ちのお母様は多いと思います。

今回は、ご家庭での練習方法を年齢別にお伝えします。

まずは幼児編

一番効果的なレッスン後の練習

生徒さんからよく耳にするのが、「レッスンがあったから今日の練習はもうしなくてもいい」というセリフです。

なんてもったいない。

レッスンの後は気持ちも高まっているし、記憶もまだ新鮮です。

そのうちにすぐにおさらいすることが上達への1番の近道です。

まさに、「鉄は熱いうちに打て!」です。

これは幼児のお子さんも同じです。

時間が許すのであれば、レッスンから帰ったらすぐに、もしくはその日のうちに、今日習ったことを一通りさらってみましょう。

レッスンが30分だから30分しなければいけないというわけではありません。

その日何をしたか思い出す程度で良いのです。

こんなお歌を歌ったね、この曲を弾いたね、ここはこんな風に弾くんだったね、この音符はいくつ伸ばすんだったね・・・

その時に、たとえ簡単なことでもお母様も一緒にレッスンを振り返っていただくと、さらに良いですね。

この、帰ったらすぐ復習、をするとしないとでは大きな違いが出てきます。

幼児期に一番必要なのは練習時間ではない、練習の習慣である

では、幼児期におけるピアノの練習時間はどれくらいとればよいのでしょう?

答えは、どのくらいでも良い、です。

ただし毎日です。

土曜日も日曜日も関係ありません、毎日です。

この日は1時間もやったから、明日から3日間はしません、なんてこともダメです。

幼児期に必要なのは、とにかく毎日練習の習慣をつける、ということです。

この時期に練習の習慣がついているお子さんは、大きくなってから、お母様の声掛けがなくてもピアノを練習するようになります。

この毎日練習という習慣をつけたお子様は、ピアノだけではなく何かを身に付けるうえでとてもスムーズです。

しかし、この毎日というのがくせもので、本当に忍耐と根気が必要となってきます、子供ではありませんよ、お母様のですよ。

あとから練習で苦労したくない、ずっとピアノを続けさせたい、と思われるならば頑張りましょう。

練習しやすい状況を作っておく

毎日しなくてはならない練習、できるだけ最短距離で始められるようにしておきましょう。

本はいちいち片付けなくてもよいと思います。

何冊かある場合は、きっとまだ薄いものだと思うので、重ねておいておかれても良いと思います。

椅子もすぐに座れるようにお子様にあったポジションに置いておく。

練習にかかるまでにノンストレスの状態を作っておくべきです。

5分でもいいので練習の時間を楽しいものにする

毎日練習すればそれでよいのかというと、そうではありません。

お子さんにとって、ピアノを弾く時間は、お母様と楽しい時間を共有できるとっても楽しい時間である必要があります。

お子様にとってお母様は大好きな存在です。

そのお母様と楽しい時間が過ごせるピアノの練習が、苦痛であるはずがありません。

是非、テンションを少し高めに設定して、お子様が弾くピアノをしっかりほめてあげてください。

できればその時には何もせず、お子様の横か少し後ろで聴いてあげましょう。

もし、お仕事で普段はなかなかじっくりお子様と向き合う時間が取れないというお母様でも、この時間を持つことで、きっとお子様の気持ちを満たしてあげられると思います。

毎日練習ができても、お母様の声掛け次第で子供はつぶされてしまう

ではお子様とどう接していけばよいのでしょう。

ところで、皆さん聞きたくないとは思いますが…

実はピアノ講師から見ていると、レッスン中のお母様のご様子でご家庭でのお子様への接し方が手に取るようにわかるのです。

そのなかで、これはダメだなぁと思うお母様の例をご紹介します。

何年も前になりますが、そのお母様はとにかくレッスンでは講師である私を差し置いて(笑)お子様に指示を出されるのです。

30分間ずっとです。

不思議でしょ~?

なんでうちにレッスンにいらっしゃっているのかな???といつも思っていました。

「そこは違う音でしょ!」「あ~おうちでは弾けたのに」「もっとゆっくり弾くんだったでしょ!」

とても熱心なのはわかるのですが、これでは彼女の中にあるピアノって楽しい、という気持ちを完全に消し去り、ピアノはお母さんに怒られるいやなものにしかなりません。

そして一番心が痛かったのは 「なんでできないの?」という言葉でした。

この時期に決して「できない」という言葉がけをしないでください。

できないことは、いくら小さくとも本人が一番よくわかっていますから。

できないところに目をやるのではなく、努力できたことをほめよう

いくら練習させても全くできないのに何をほめろというの?と思われるかもしれませんが、できないことを一生懸命にやろうとすることってすごいことだとは思いませんか?

結果ではないのです。

その過程がとっても大切なのです。

そして、「できたできた!」と声をかけるよりも、「できるようになるまでよく頑張れたね」とその努力を誉めてあげるほうが良いですね。

あまり「できた」ことにフォーカスしてほめすぎると、お子様はできる自分に対してじゃないとお母様に認めてもらえないと思い込んでしまって、できていなくても「できた」というようになってしまいます。

できてもできなくてもいい、その努力をしたお子様が素晴らしいのです。

演奏会をしよう

たまにはご家族を観客にして、演奏会をしてあげてください。

かわいいワンピースを着るなど少しおめかしをして。

お子様は注目されるのが大好きです。

そして、自分のピアノをご家族が喜んで聴いてくれることが大きな励みにもなると思います。

是非、やってみてください。

きっとますますピアノへの意欲がわいてくると思いますよ。

最後に

いかがですか?

幼児のお子様にとって一番大切なことは毎日練習する習慣であることがお分かりいただけましたか?

そして、その時に一番必要なのはお母様の忍耐であるということも。

将来お子様が優雅にピアノに向かっている姿を想像して、毎日の練習に親子で励んでください。

そして、お父様にも一言。

お子様がピアノを上手に弾くのは講師の力ではありません。

お母様が日々一生懸命お子様と向き合われているからこその結果です。

お母様へのねぎらいのお言葉もお忘れなく・・・。

 - ピアノが上手になる練習方法

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